2月3日の節分の夜には、あちこちで豆まきの「鬼は外。福は内」の声が聞かれます。
この豆まき、正しいやり方って、あるのでしょうか?
どうせならきちんとやっておきたいですよね。
マンションなどの集合住宅ですと、いろいろ不都合もあると思います。
その辺を合わせて、考えてみたいと思います。
豆まきの意義と作法
昔から季節の変わり目には、邪気が入りやすいと考えられていました。
人間の力の及ばない災害や飢饉、病気など、悪いことは鬼(邪気)の仕業なので
新しい年である立春を迎える前に邪気をはらう目的で行われた宮中行事の名残が
今の豆まきとして受け継がれてきたのです。
豆まきにはいろんなやり方が各家庭によってありますが
一般的な豆のまき方の作法は以下の通りです。
・まず全ての窓や玄関を開けておきます。
・順番は奥の部屋から玄関へ
・まず窓の外に向かって「鬼は外!」と豆をまき、鬼が戻ってこないように窓を閉めます。
・次に部屋の中に向かって「福は内!」と言いながら豆をまきます。
・最後に玄関で同じように行います。
その後は歳の数だけ豆を食べるという流れなのですが・・・
ところで、まいた豆はどうしてますか?
まいた豆は拾う?拾わない?食べる?食べない?
家の中にまいた豆は、そのままにするわけにいかないので
当然拾いますよね。
その豆を食べるという人もいれば、食べないという人もいます。
「福は内」でまいた豆は福豆なので、捨てるのはもったいないですよね。
食べない理由としては、衛生的な観点で食べないということもありますが
あらかじめ部屋をしっかり掃除しておけば、多少は気にならなくなるかもしれません。
よく洗って、福茶を作って飲むとか、余った豆でのレシピも紹介されてますので
参考にしてみると良いですよ。
また、まく豆を殻付きの落花生にすれば、気にせずに食べることができますね。
問題は外にまいた豆。
「掃除するべきだ」という意見もあれば、しなくても良いという意見もあります。
掃除した方が良いという理由は、豆が敷地内だけでなく人が通る場所までまかれた場合
踏んづけて転ぶと危ないからです。
確かにお年寄りや自転車など、うっかり踏むと危ないかもしれませんね。
豆が落ちているのが自宅の敷地内なら、そのまま放置しても鳥が食べてくれたり
自然に土にかえっていったりしますので、放っておいても大丈夫かもしれません。
マンションなどの集合住宅での豆まき
「鬼は外!」と外に向かって豆をまく時、人に当たらないかと気になりますよね。
なので、ベランダがある部屋からなら、ベランダの中にまけば大丈夫でしょう。
ベランダが無い部屋は、下をよく注意してまくか、その部屋からはまかない方が良いかもしれません。
1階や2階からなら、万が一人に当たっても怪我の心配はありませんが
高層に住んでる場合は、危ないので控えたほうが安心です。
また外に落ちた豆については、戸建ての住宅の時と同様
人が歩く場所に落ちた豆については、踏んだ人が怪我をするかもしれないので、片付けた方が良いと思います。
拾った豆は、食べないほうが良いですね。
まとめ
子供がいると楽しい行事にもなる節分の豆まき。
外にまいた豆は、危険がなければそのままでもOKですが
片付けたほうが無難です。
マンションの高層階からはベランダに投げる程度で
下には投げないほうが良いですね。
昔はこんな心配もなかったでしょうが、時代に合わせて行事を楽しんでいきたいものです。
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