インフルエンザの予防にと、公共施設やスーパーに消毒用のアルコールの容器が置かれているのを見かけます。
あれって、本当に効果があるのでしょうか?
また効果的な使い方はどうしたら良いでしょうか?
インフルエンザのアルコール消毒はなぜ効果があるのか?
アルコールでの消毒は、ウイルスを物理的に除去するものではありません。
化学的な作用によってウイルスを不活化することによって感染を防ぐものなのです。
インフルエンザのウイルスはエンベロープという膜のようなものがあり、この膜はアルコールで簡単に破壊することができます。
エンベロープを破壊されたウイルスは、感染に重要なたんぱくなどを失うので、感染性がなくなるのです。
だからインフルエンザにはアルコール消毒も効果があるのですね。
マスクはせきやくしゃみなどからウイルスに感染することを予防しますが
アルコール消毒は、手に付いたウイルスを無力化することによって、インフルエンザの感染を予防します。
アルコールを消毒に使うにはどんなものを選んだら良いのか?
消毒用にアルコールを使うには濃度が70%前後である必要があります。
ドラッグストアなどで売っている消毒用エタノールはちょうどそれくらいの濃度ですので
薄めないでそのまま使いましょう。
別容器に移し替える場合は、容器の材質によっては変質してしまうこともあるので
ガラス製などアルコールでも使えるものにする必要があります。
また使いやすいジェルタイプやスプレータイプのものもあります。
持ち運び用には小さいもの。
家に置くなら比較的大きなものなど、用途によって使い分けると良いですね。
消毒用アルコールの効果的な使い方
たとえば職場に向かう時、電車やバスに乗って手すりにさわったりしますよね。
会社に着いたら、まずそこで手洗いと消毒をすると良いでしょう。
また家に帰った時も手洗いと消毒。
不特定多数の人がさわった可能性のあるものに触れた時、その手を目や鼻や口に持っていくことで感染しやすくなるので
「移動して到着した時」というのがタイミングです。
到着した場所でもいろんな人が行き交う場所であるなら、トイレに行った後や休憩時や昼食時などにも
消毒しておくと安心です。
しかし消毒用アルコールはあまり頻繁に使うと、手が荒れてしまいます。
使った後は、保湿剤やハンドクリームで保護した方が良いでしょう。
家の中であれば、手に使うより、ドアノブの方にスプレーしておくと良いかもしれませんね。
まとめ
消毒用アルコールはインフルエンザ予防のために、上手に使うと効果があります。
手荒れに注意しながら、使いやすいタイプのものを選ぶようにしましょう。
ただし万全ではありませんので、ちゃんとマスクをしたり、しっかり休んで疲れを取るなどして
他にもインフルエンザにかかりにくい工夫をする必要があります。
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