もしも子供がインフルエンザにかかったら・・・?
昔は症状を見てインフルエンザか他の病気かを判断してから薬を処方されたものですが
今は検査をして判断し、発病から48時間以内ならタミフルやリレンザなどの
抗インフルエンザ薬を処方されることがほとんどです。
でも未成年においては異常行動が起きる率が高まるとのことで
自分の子供に飲ませて大丈夫なのかと心配になりますよね。
代表的な抗インフルエンザ薬の違いや副作用などを見て行きましょう。
タミフルとリレンザの違い
代表的な抗インフルエンザ薬はタミフルとリレンザです。
タミフルは飲み薬なので、小さいお子さんでも投与しやすいのですが
味が苦いということと、飲み薬なので全身作用の副作用の可能性が出やすいというデメリットがあります。
またタミフルが聞かない耐性のウイルスができるというので、処方された薬は全部飲み切らないといけません。
リレンザは味がほとんどなく、吸入する薬です。
吸入するため作用は局所的で、全身副作用が出にくいともいわれます。
ただしうまく吸えない人(小さなお子さんや高齢者等)には不向きです。
リレンザの場合は耐性のウイルスは出来ないといわれています。
タミフルやリレンザを投与すると約25%の人がが12時間以内に症状が軽くなり
60%の人が24時間以内に解熱するそうです。
抗インフルエンザ薬 イナビル ラピアクタとは?
最近は抗インフルエンザ薬としてイナビルやラピアクタという薬も使われるようになりました。
イナビルはリレンザのような吸入薬です。
特徴的なのは1度の吸入で済んでしまうことです。
リレンザは5日間服用することを思うと、1度きりなのはとてもラクです。
きちんと吸入できないと効果も半減するため、家に帰ってからというより
病院や薬局で指導を受けながら、その場で吸入する場合が多いようです。
ラピアクタというのは点滴薬です。
薬を飲んだり、吸入したりが難しい場合に使われるケースが多いです。
即効性があり、タミフルより解熱効果は高いとのことです。
抗インフルエンザ薬と副作用について
「インフルエンザですね」と診断されたら、今は当たり前のように抗インフルエンザ薬が処方されます。
その流れで服用して、めでたく症状が軽く収まれば幸運です。
ただし副作用を起こさない薬はないということを念頭に
自分自身で責任を持って、飲む飲まないを選択しましょう。
以上にあげた4種類の抗インフルエンザ薬は、時には失神したり呼吸困難になったりなど
命にかかわる重篤な副作用があらわれることがあります。
未成年者の異常行動などは、抗インフルエンザ薬を飲まなくても起こる場合もありますので
飲む飲まないにかかわらず注意する必要がありますが、飲むことによって異常行動をとる率が高まるともいわれています。
ですから、どの抗インフルエンザ薬を服用するか、ということよりも
服用するかしないかをよく考えるべきだと思います。
抗インフルエンザ薬はウイルスを殺すわけでなく、ウイルスの増殖を抑えるものなので
薬を飲んだからインフルエンザが治るのではありません。
あくまでも自分の免疫力でインフルエンザを治しているということを忘れないで下さい。
インフルエンザは普通の風邪より症状が重く、治るまでの期間も長いです。
抗インフルエンザ薬はその期間を数日短くはしてくれますので
辛い時間が短縮され、体がラクになるという効果はあります。
ただそれは重い副作用を起こすかもしれないというリスクと引き換えなのです。
最初から服用するというつもりであるなら、どれを使ったら良いかは
お医者さんが的確に診断してくださるはずなので、自分の考えも合わせて相談されたら良いと思います。
その際、子供の持病や普段使っている薬があるなど、きちんと伝えるようにしましょう。
かかりつけの病院があれば、その点は安心かもしれませんね。
まとめ
「病気は薬で治すもの」と多くの人が考えていると思います。
でもほとんどの病気は、自分自身の体の力で治しているのであって
薬は辛い症状を抑えることで体をラクにし、免疫力の回復を手伝うのが役割です。
その代わり副作用が起こるかもしれないというデメリットは常についてまわります。
飲むことによって副作用がおこるリスク
飲まないことによって症状が長引き、合併症が起こるリスク
どちらもリスクがゼロにならないから、私たちは不安で揺れ動くのでしょう。
どちらであれ、覚悟を決めて選ぶことが、後悔のない選択なのだと思います。
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