ノロウイルスにラクトフェリンが効く?副作用はないの?

「ノロウイルスにラクトフェリンが良いらしいよ」

ふと小耳にはさんだ情報ですが、ラクトフェリンってなんだろう?
ノロウイルスって相当強力なウイルスだから、ラクトフェリンももしかして副作用ってあるんじゃないか?

そんな疑問を解決しようと、いろいろ調べてみました。

ラクトフェリンと感染症

ラクトフェリンというのはタンパク質の一種で、母乳・涙・汗・唾液などに含まれて
血液中にも存在しています。

ラクトフェリンにはウイルスなどの増殖を抑制し感染を防いだり、
貧血を改善したり、関節炎や大腸炎などを改善するなどの効果のほか
内臓脂肪も減らすということなど、様々な効果を期待されています。

インフルエンザやノロウイルス、ロタウイルスによる感染症にも効果があるそうです。

実際に保育園の子供にラクトフェリンを含んだ食品を食べてもらい
ノロウイルスの感染率を食べなかった子どもたちと比べてみると
食べた子どもたちの方が感染する率が低く、感染したウイルスの量も少ないことがわかりました。

ロタウイルスについても、ラクトフェリンを摂っていた子どもたちの方は
感染症にかかった場合でも、嘔吐や下痢の回数や回復までの日数など
食べない子どもたちに比べて低いという結果が出ました。

ノロウイルスは感染力が強いので、予防するというと、外出を控えるとか
手洗い・うがいを頻繁にするとか、危険な場所を消毒するとか
そういった方法しかないものと思っていましたが

食べ物で予防できるとあれば、ありがたいことですね。

インフルエンザにも効果が期待できそうですし、ついでに内臓脂肪も減らしてくれるなら、言うことはありません!

さてこんな良いことずくめのラクトフェリン、副作用などはないのでしょうか?

ラクトフェリンに副作用はあるのか?

ラクトフェリンの副作用は、今のところ目立ったものは報告されていません。

もともと母乳や唾液など、人体に含まれているものですので
安全性は高いと思われます。

ただし必要以上にたくさん摂取すると、お腹をこわす可能性があります。
牛乳アレルギーの方は、注意した方が良いと思われます。

摂取量は特に決まっていませんが、推奨摂取量は150~300mgとされていますので
サプリメントなどで摂る場合は、用量を守って飲むようにしましょう。

ラクトフェリンを効果的に摂るには

ラクトフェリンは乳製品に含まれていますので、牛乳、ヨーグルト、チーズなどに含まれています。
しかしラクトフェリンは熱や酸に弱く、胃の中でほとんど分解されてしまいます。

ですので、普通の食品で摂るよりは、分解されずに腸まで届くように作られたサプリメントなどを飲むほうが
効率的にラクトフェリンを摂ることができます。

子供さんなどでまだサプリメントを飲むのが難しいようなら
ラクトフェリン配合のヨーグルトや噛んで食べられるものもありますので
そういったもので予防してみてはいかがでしょうか?

まとめ

冬はインフルエンザをはじめ、様々な感染症が流行る季節です。
毎日食べることで予防になるラクトフェリン、お子様などにはぜひ取り入れて見たいものですね。

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